『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

『怪談狩り 市朗百物語』

『怪談狩り 市朗百物語 中山市朗著 角川ホラー文庫 ¥704』いつもの生活、ごく普通の日常風景にスルっと怪異が紛れ込んで、何が何だかわからないまま遭遇者にメッチャ怖い記憶だけ残して去っていく、ああその後がすごく気になる…そんな話が多かったです。特…

爽やかさたっぷりの河内晩柑を食べる

最寄りのスーパーに出回っていた河内晩柑、今年は大当たりな超美味しい晩柑が店頭に並び続けてくれました。なんやかんやで3パックも買い続けてしまった。毎年美味しいのはもちろんだけど、やや小ぶりとか厚い皮がむきづらいとか白いワタがむきづらいとか、薄…

『近畿地方のある場所について』

『近畿地方のある場所について 背筋著 KADOKAWA ¥1300』小説投稿サイトカクヨムに投稿されてすっごい大反響だったホラー小説を書籍化したものです。ざっくりとしたあらすじは、語り手背筋氏の友人小沢氏が大学卒業後出版社に就職。オカルト雑誌の企画を任さ…

梅酢を飲んで夏バテ回復

梅雨前線すら蒸発してしまいそうな暑さ。出勤時からすでに外気温30℃超えてる奈良です。水分補給は気をつけてるつもりでも、こんな蒸し暑さじゃ誰だってなる時にはなります。仕事上がり直後から帰宅までに水分補給しようがアクエリアス系飲もうが何か物足りな…

『絵を見る技術』

『絵を見る技術 秋田麻早子著 朝日出版社 ¥1850』その絵が描かれた宗教的背景とか解釈とかの評論本はたくさんあるけど、「観察」に徹した本。漫然と見るのでなく、しっかり観察しようという意識を、ホームズの名言「ワトソン、君は見ているが観察していない…

『源氏物語五十五帖』

『源氏物語五十五帖 夏山かほる著 日本経済新聞出版 ¥1600』――源氏物語は未完だった。――最期の一帖がどこかに秘されている――父菅原孝標にかけられた殺人の濡れ衣を晴らすべく、その娘更科と紫式部の娘賢子が秘された最後の一帖を求めて、信濃国へと探索の旅…

『枕草子をどうぞ』

『枕草子をどうぞ ~定子後宮への招待 藤本宗利著 新典社 ¥1300』私が勝手に思っている「大学教授が執筆した評論本」のイメージを覆すような印象の本。落ち着きがあってきさくで上品な文章は、源氏物語関連で名著者だと私が勝手に尊敬している尾崎左永子氏…

『平安貴族 嫉妬と寵愛の作法』

『平安貴族 嫉妬と寵愛の作法 繁田信一著 株式会社G.B ¥1600』この著者のタイトル付けは本当にそそられる。「呪いの都平安京」「平安貴族のおまじない」「王朝貴族の悪だくみ」「かぐや姫の結婚」「殴り合う貴族たち」などなど。「殴り合う~」なんてサブタ…