『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

キトラ古墳壁画・四神特別公開

キトラ古墳壁画を見に飛鳥まで行ってきました。
万葉文化館に駐車して資料館まで徒歩。ちょうどいい気候でとても快適な散策でした。

石室とまったく同じにつくられたレプリカがド迫力。意外にも四神自体は小さく描かれていました。A4くらい?でもすごく細密壁画で、カビや泥の汚れまで忠実に再現。絵の周囲にエンピツで描いた葉っぱの葉脈のような殴り書きの黒い線がたくさんあり、なんだろうと思ってよくよく見ると、全部壁画のしっくいのヒビ割れでした。ここまで忠実に再現されてるなんて。破損や汚れが本当にひどい。青竜の図なんて一部どころかベロの先っちょくらいしかありません。

もちろんレプリカだけでなく本物も展示。こちらは見せるより保管第一のような薄暗い倉庫みたいな場所にあり、四神それぞれのケースに警備員が一人ずつ張り付いていました。
レプリカも迫力だったけど、やっぱり本物は違う!当時の絵師がヘラでなぞった線がすごく生々しい。朱雀の彩色はレプリカよりくすんでた。青竜はレプリカも本物も泥やカビでほとんど判別不可能。発見当時の極彩色の美しさはもうありません。描かれた当時はどれほど美しく鮮やかな壁画だったろうと思うと泣けてきそうです。


グッズは玄武のマウスパッドを購入。朱雀や青竜などの華美さに比べて、玄武は「地味なおじさん」のイメージがずっとあったんですが、商品としての玄武の絵は素晴らしいです。安定したカメと天女の羽衣のように丸く描かれたヘビ。朱雀買うつもりだったけど玄武にしました。丸いお盆のようなマウスパッドも魅力的だったし。
朱雀の絵なんですが、キトラの朱雀の尾羽は孔雀のように長く美しく流れているのに対し、グッズたちの絵は丸紋のようにクルッと上向きで短くなってるのが多かったです。


飛鳥資料館芝生に鎮座していた中ボス魔王マーラ様wいや須弥山岩。

飛鳥駅の方まで足をのばし、古民家を改造したという喫茶店『カフェことだま』でお茶しました。
ここは朝日新聞で紹介されていたのですが、壁画公開期間中はデザートを注文すると、粉砂糖で四神をかたどったプレートにケーキをのせてくれるとか。
わくわくしながら私はガトーショコラ、友人はイチゴケーキを注文しますと、

 


うわーすっごくきれい!目をみはる美しさです。あんまりステキだったので、スタッフの方の許可を得て写メール。
ガトーショコラには玄武、イチゴムースには朱雀。
店長さんが自作の型紙を切り絵のように切って、粉砂糖をパラパラと落としてるんですが、型紙のデザインといい、ケーキやミニアイスの配置といい、店長さんセンス良いなあ。しっとりしたガトーショコラもコーヒーも美味しかったです。
古民家の内装も落ち着いていて、豊かでゆったりとした時間を過ごせました。