『絶倫食 小泉武夫著 新潮社￥1300』
古今東西、これを食すれば絶倫になるといわれている食材を紹介した本です。
本当に強精成分が含まれている食材から、「その気」にさせてくれる形状や匂いを持った食材までが大集合。強精成分とかその気とかソフト表現ですが、本書は月刊プレイボーイのエッセイを単行本化したものなので、かなりなズバリ表現、そしてひたすら男性局部を元気にさせる食材を追求しています。
よくもまあそんな食べ方を考えつくもんだ、と半ば呆れるような食材がズラリ。牛の血を吸って丸々と太った山ビルを茹で上げたものや、ヤギの睾丸の刺身とか、男の人ってあっち方面を元気にするための研究には労力を惜しまないんですねえ。
著者が発酵学の専門家、れっきとした化学者でしかもどんな奇天烈な食べ物でも被験者になってみるという超食いしん坊。相変わらずのパワフルな文章を読んでるだけで元気になれそう。
単に局部に直接効果アリという食材は、つまり、血の巡りをよくしたり気力を充実させてくれるということ。紹介されている食材の多くは、冷え性や精神的ストレス解消にも十分役立つと思います。仰天するような珍味はムリだけど、強壮成分たっぷりの牡蠣やスルメなら常食できそう。スルメご飯超美味しいもんね。
