『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

唐招提寺&薬師寺

 


ゴールデンウィーク、ヒマを満喫しすぎるのもどうかと思い、唐招提寺薬師寺に行ってきました。
朝早めだったので奇跡的に人がほとんどいない写真が撮れました。てか、東大寺とか興福寺に比べてもともと観光客少ないし。電車で20分程度の距離なのに自分も人生で二度めです。

金堂の屋根は有名過ぎて今さらですが、ゆるやかにのびる屋根に青空が本当に似合って見てるだけで気持ちいい。屋根瓦も凝ってて、


瓦のすそ(?)の丸い所に唐招提寺の文字がいっぱい並んでてビックリ。

奥の鑑真和上墓所の手前の小路の両脇に広がる苔の庭が美しかったです。


木漏れ日が差し込む苔の庭なんて初めて。梅雨時期になったらさらにしっとりと深い苔色になるんでしょうね。この苔の庭が個人的に一番のヒーリングスポットでした。


校倉造りも超間近。新緑と組み木の色の対比がとてもきれい。


唐招提寺の敷地内は、どこを散策していてもどこかから絶えずお香の良い香りが漂っていて、それが超自分好みの香り。お香にも微妙に好き嫌いあるもんね。特に御朱印所のあたりは濃い香りがたち込めていて、すっかり気分がよくなった次第です。

唐招提寺の次は薬師寺へ。

近鉄沿線からいつも上半分を眺めている西塔に向かいます。


改めて下から見上げると、整然とした幾何学模様のようなつくりが綺麗。いやもう綺麗という言葉しか思いつかない。壁の青緑と柱の丹色が引き立てあって、枕詞あをによし(青丹よし)を具現化したような薬師寺の塔。

東回廊に外国人観光客がたくさんいて、みなさんこれを撮影していました。


おそらく丹色の柱がズラッと連なる雰囲気が京都伏見稲荷の千本鳥居に似ているからではないかと思うんですがどうでしょう。

唐招提寺薬師寺西ノ京駅の至近距離に仲良く並んでいるので、同時に観光するとそれぞれのもつ雰囲気がずいぶん違うのに気づきます。どちらもおごそかなのは間違いないですが、唐招提寺の方は緑の樹木が大変多くてどこまでもしっとりと落ち着いた感じ。そりゃそうだよね鑑真和上墓所も兼ねてるもんね。一方薬師寺は境内も広々としてお堂や塔も色彩鮮やか。食堂か講堂でお坊さんが団体客に講義をしてるのを見ましたが漫才のような話芸のお坊さんでした。その印象もあって薬師寺の方がとても明るくフランクな感じ。
個人的には唐招提寺が好きかな。いい匂いがずーっとしてたし。