『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

薬師寺の梅干し

 


昨年の12/9(木)の朝日新聞で、
「奈良の薬師寺が境内で収穫された梅干しを販売」
という記事を読み、年末に行ってきました。

境内に植えられている梅のうち古城、鶯宿梅、白加賀という品種の実が毎年700㎏ほど収穫されて関係団体に配られているそうなのですが、二年前に和歌山県の梅干し製造業者さんに依頼し、試作を重ね、参拝者向けの梅干しが完成したというのです。
販売されている梅干しはヒマラヤ岩塩を使った白干し(600円)、無農薬赤しそを使ったしそ漬け(600円)、奥熊野産はちみつを使ったハチミツ漬け(2100円)の3種類。

薬師寺の境内で日々聞こえるお経で育ったありがたい梅の実をいただけるなんて、本当うれしい。さっそく参拝し、東僧坊(売店)で白干しとしそ漬けを購入しました。


裏返すと実はこんなかんじ。名刺は購入時に手渡されたもので、この薬師寺の梅干しを作られた「和秀」という業者さんのものです。
梅干し大好き。お弁当に必ず一つ入れています。薬師寺の梅干しは特別な梅干し。大事に味を楽しんで食べたいです。
で、一粒ずつ食べてみました。
南高梅のような大きくぽってりした果肉ではなく、どちらも乾燥気味。白干しは表面に塩の細かな結晶ができそうなくらいのドライさです。果肉もキュッと締まってしっかりとした弾力があり、柔らかい感じではありません。すごく美味しい。古城、鶯宿梅、白加賀のどの品種なのかはわかりませんが、しょっぱくて梅の良さがギュッと濃縮された、とても歯ざわりの良い梅干しです。

これらの梅干しは、納め薬師寺縁日にあたる12/8の法要にご本尊に供えられたそうなので、衆生へのお下がりをいただくつもりでありがたく味わって食べたいと思います。