『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

初夏の石上神宮参拝

今日は日差したっぷりで風はヒンヤリ、とても気持ちいい日でとてもヒマだったので石上神宮に行ってまいりました。木々の若葉がキラキラ光る境内は森の中にいるようで、深呼吸したくなるような清浄さでした。


3年ぶりに行動制限のないゴールデンウィークになり、なんと手水が流れている!手水鉢は流水が止まり、ずっと花束が活けられていたんですよ。コロナ対策のため柄杓はまだ撤去されたままですが、ちょっとだけ自由になったかんじ。久しぶりに手を清めました。


拝殿の前を通ってまず祓戸神社にご挨拶。
ここが祓戸神社だと最近知ったばかりです。通路の奥にあるらしいですが、注連縄の先は立ち入り禁止。
後ろを振り返ると、

 


小さな竹林。手入れもキチンとされているようです。タケノコの大きくなったのがあちこちに伸びていてビックリ。茶色の皮つきタケノコってギョッとするような存在感あります。画像の右端のタケノコ(わかりづらいけど)は、先端が地面から10㎝も出てないから食べられるかも。

手水で久々に手を清め祓戸神社にて挨拶し、拝殿へ。

 


本殿の千木が青空に映えてきれいです。
釣り灯籠がいつもより黒くツヤツヤしていて、新調したように見えます。

 


参拝者がそれほど多くないからか、ニワトリたちも自由気ままに闊歩しまくり、オスなどは常にコケコッコーと雄たけびあげてメスへアピールしまくり、冬より活発に見える。黒系のニワトリのヒラヒラ尾っぽが、タカラジェンヌの男役が背負う大羽根みたいにきれい。歌劇団やパリコレの楽屋を想像させるきらびやかさ。ラスボスのように威厳あるオスの足首、蹴られたらものすごいダメージきそう。
豪華な黒系や黄金系のニワトリもいいし、ちっちゃい系でずんぐりした白黒系のニワトリもとてもかわいい。

ニワトリが主役みたいでこの神社には狛犬的なものは存在しないと何となく思っていたのですが、長生殿の入り口の上にいました。

 


長生殿入り口の両端にいるではありませんか。入り口向かって右の狛犬は「お手」してるように見えるし横の鬼瓦の鬼にちょっかい出しているようにも見え、左の狛犬はお行儀よく両足揃えているように見えます。
さらにさらに、

 

 


あっちの屋根にもこっちの屋根にも鬼瓦が。龍のようにも見えるけど鬼。こんなにたくさんの鬼が守っていたのかい。初詣よりかなりじっくりのんびりうろついたおかげで、いろいろな気づきがありました。

拝殿と本殿の境界にあるスリット状の格子からじっくりと禁足地を眺めたり、本殿の前面に鎮座している大きな丸い鏡と美しい台座を眺めたり。七支刀が出土した場所が、先端が刀のようにとがった石瑞垣で守られているのが、格子の向こうのそのまた木々の向こうに見えます。剣をかたどった石瑞垣が結界をぐるりと張っているかのよう。

背すじがビシッとなるような神聖な気持ちを戴き拝殿から階段おりると、コケコッコーとフリーダムを謳歌するニワトリたち。このギャップも石上神宮の魅力かも。