『伊藤潤二の猫日記よん&むー 伊藤潤二著
講談社 ¥648』
伊藤潤二のあの絵柄でペット?
あのシュールな絵柄でギャグ?
(あの絵柄←大事なことなので2回言う)
興味しんしんで購入しました。
そして大正解の大満足でした。
絵柄はいつもとほぼ変わらないのに、そしてホラー風味も十分なのに、ユーモアたっぷりで愛情たっぷりでおどろおどろしくも笑える読後感。この感情合ってんの?とアマゾンのレビュー見に行くと、やはり皆さん大満足しているようで、ホラーなのにほのぼのしたこの気持ちは間違ってなかったんだと安堵した次第です。
怖いのに猫の可愛さがハンパない。本職の漫画とエッセイ漫画のギャップがすごいのは今市子『文鳥様と私』が一番だと思ってましたが、この本もすごい。やっぱ超実力派の作家さんたちはレベルが違う。どのページも怖いのにどうしてこんなに笑顔で読めるんだろう。
圧巻は「第3話激闘!猫じゃらし」。飼い主の猫じゃらしの振り回し方をここまで見事に描いた本はちょっと見た事ない。「第8話むー去勢」も飼い主の狼狽ぶりがネコあるあるで面白かった。
どのエピソードも楽しい。ホラー絵なのにw