『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

東大寺ミュージアム

東大寺ミュージアム開館記念『特別展・奈良時代東大寺』行ってきました。

季節がら、奈良公園あたりは修学旅行生がわんさか。見渡すかぎりカラー帽(小学生)学生服カラー帽ブレザーカラー帽カラー帽カラ(以下略)。おまけに今日から正倉院展が始まったんですよね。人ごみのなかをこそこそと行ってきました。
しかし、観光客が多いために得することも。地元ガイドのおじさんが団体客に説明しているのをすぐそばで聞けたのがよかったです。大仏殿前の灯篭の彫刻はすべて楽の音を奏でている仏さまばかりなのは、鎮座しておられる大仏さまが退屈なさらないようになんですって。知らなかった。見れば見るほど精巧で美しいレリーフの音声菩薩さまたちです。

広目天にギッチリ踏んづけられている邪鬼の足。
あのでっかい筆であのでっかい巻物に、見ている人の現世での悪事を書き込んでるってホントかな。


多聞天にやはり踏まれている邪鬼の足。


大仏さまももちろんですが、この二体の仏さまの重量感とド迫力に圧倒される気分が大好きです。じっと立ってたら、なんかこう、自分の心の中の悪いものが眼光に耐えられず、吹き飛ばされていくような。どこから見ても超かっこいい。斜めからいい具合に入ってくる光も神々しい。

東大寺付近ってホント鹿の糞臭キツイです。清掃が追っつかないくらいシカが増えてるとか?人糞が紛れてるとか?車道から一歩入った途端、鼻にツーンとくるこの刺激臭。カラー帽たちもギャーギャーと鼻つまんで走り回ってるし。これでは「奈良旅行はシカウンコのニオイ」な印象しか残らないんじゃないかと本気で心配してしまいます。奈良公園はそれほどニオイは感じないのに。
奈良公園にはフンコロガシという昆虫が多く棲息していて、動物のフンを速やかに分解してくれると聞いたことがあります。棲息数の差?

東大寺ミュージアム開館記念展、素晴らしく美しいライトに照らされた仏さまを堪能しました。
修理中だとかで華麗極まる光背や冠がなく、珍しいくらいシンプルな不空羂索観音さま。
ライトアップで日光・月光菩薩の衣装の流れるようなヒダヒダがすごくキレイ。月光菩薩さまの、今まであまり気にとめなかった胸元から足にかけての飾り紐(リボン?)が強調され、すごくおしゃれな月光菩薩さまが拝めます!
大見得をキメてドヤ顔の十二神将も大好きだけど、日光・月光菩薩ってこんなにしっとりとキレイだったっけ…とボー然と見とれてしまうくらい、魅力的にたたずんでおられます。

ミュージアムショップで海洋堂製作の月光菩薩像フィギュアも購入できます。見つけたときは、心の中で「おおおお!」と雄たけび上げてガッツポーズでした。


購入の際、レジの人が箱から中身を確認させてくれました。
「繊細なものなので、欠けたりしてないかその場で確認しないと、後でトラブルになりますので」
と言ってました。超納得。