『盛り塩のある家 福澤徹三著
メディアファクトリー ¥1300』
全51話。ネット上では他の本とカブってる!とか再録ありとか明記してよ!とかいろいろ文句言われてるようですが本当その通りだと思う。けれど氏の怪談短編実話って正直どれがカブってるのかわかりませんww身近な題材を取り扱ってナチュラルすぎるからなのか(そこが好きなんだけど)、記憶に残るほどでもないささやかな話ばかりということなのかwwカブってるといわれる本も、単行本『怖い話』以外全部中古本屋に処分しちゃったんで確認できん。
しかし、今回は別です。記憶に残る話がひとつありました。
『うしろの気配』
ちょっと。
なにこれ。
例えて言うなら、
”深夜ひとりでくつろいでたら、何かちょっと怖い話を思い出して、思い出し始めたら次から次に止まらなくなって、後ろ向くのも怖かったわあ~”
みたいなレベルの話。
著者には大変失礼ながら、こんなつまんない話を載せるなよ~と真剣に思いました。
何かが起きたわけでもない、派遣社員Uさんが深夜ただ感覚的にそう感じただけのことで、話がなーんにも膨らんでいないんです。『冷気』もそんな感じだった。
自分的に、近年まれにみる「つまらない話」としてすごく印象づけられました。
以後、他の本でカブっても、この話なら絶対わかる自信があります。