『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

『視えるんです。』


『視えるんです。伊藤三巳華著
  メディアファクトリー¥880』

心霊実話ギャグマンガ。このカテゴリーは新しいかも。

生身の人間は三頭身の可愛らしいキャラなのに対して、あまりにおどろおどろしい霊体とのギャップがいい。自分の霊体験を終始客観的につづっているのもいい。
この作者、こんな禍々しいモノをいつも視てるのか。

霊を信じるか信じないかと聞かれれば、「どっちかっつーと信じてない」派です。
心理学とか脳科学で、霊と錯覚されるモノの正体とか研究されてますもんね。
近視の人がメガネしてない時にはっきりとしたオバケを見たなら、それは外部のモノを視神経を通して見たんじゃなくて、あなたの脳が作り上げた脳内オバケ。
心霊スポットで皆が同時に霊を見たのに、皆が見たモノがそれぞれ違う(ワンピース長髪女霊・オッサン霊・中学生霊など)のは、集団ヒステリーによる幻覚。
将来、脳研究がすっごく進んで、
「こんな外的条件の時、こんなタイプの脳はこんな幻覚を側頭葉で作り出す」
みたいなのが次々発見されるかもしれない。

でも、あらゆる霊体験のケースを脳科学でひとつづつ潰していったとしても、
「だから霊はいない」
という証明にはならないと思います。
結局、こればっかりは「死んでみないとわからない」コレに尽きるでしょう。
「霊は確かにいる」という証明ができれば、世紀の大発見だよなー。