『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

『おまえら行くな 畜生道編』


『おまえら行くな 畜生道編 北野誠
         竹書房文庫 ¥640』

事故物件に居住するタニシ君という芸人さんが遭遇する、怪奇現象のあれこれをメインに追った本。
物件を住み変わることで憑くものが増えて怪異続出?という事故物件芸人さんです。怪異の出来高でギャラが支払われるとか何というブラックな仕事。

今回は心霊スポットのあちこちに「畜生霊」なるものが出没しまして、畜生道編というタイトルはここから来てるらしいですね。タニシ君ていろんな霊が混じり合ったひとつの畜生霊が憑いてるそうですが、この企画のためにお祓いできないとか。
普通の霊ならお清めの盛り塩は壊せないけど、畜生霊は盛り塩がわからないから盛り塩が効かないんですってよ(「天津神社」より)。身体はってるなあ。

住んでる部屋には大量のオーブ・白いもや・光のすじなどが出現し、それらは映像として残っています。しかしこんなにも実話怪談本が乱発してる世の中、無修正の本物を一枚見せるだけですべて解決するのにねえ。あとがきで北野氏も「もう幽霊とかちゃんと撮れても良さげなんだけどね」と言うてるし。
自撮りしたタニシ君の頭部が消えて写った写真も、
「窓辺に霊が立っていて、そいつがタニシ君のアタマに重なった状態で写したからアタマが見えなくなった」
と霊感芸人かたやまどぅー片山ひでみが証言してる。
だったらこの霊感芸人を部屋に連れて行って、
「ここっ!今いるいる!バシャバシャッ!」
これ100%確実に無修正ヒューマノイドタイプの霊体が撮れると思うけど。
諸般の事情でアカンの?