『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

『現代百物語 殺意』


『現代百物語 殺意 岩井志麻子
     角川ホラー文庫 ¥514』

本の裏表紙の内容紹介ではなく、出版社サイトの内容紹介を引用しますと、

 ”奇妙な古着。
 事件現場の臭い。
 死んだはずの×子からかかってきた電話。
 絶対に使ってはいけない部屋。
 ただそこにいる「誰か」。
 ふとした違和感にこそ、恐怖は潜む。
 大好評の実話怪談、第5弾!”

これだけを見れば堂々と「実話怪談」名乗ってもいいんですけど、実際は前作までと変わらず頭のアブない人たちのヤバい言動譚が大半を占めています。

霊の含有率相変わらず低し。なのに「怪談」を謳っていいのか、ヤバい人間模様を書くのが昨今の実話怪談のトレンドなのか。うーむ、前回一気読みしてお腹いっぱいになりすぎ、もういらんわーと痛感したはずなのにどうして買ってしまったのか。結局、普通に生活してると体験しそうにないあれやこれやの怖いもの見たさなんだろうなー。ああ自分も結局下っ衆い人間です。

TV業界や出版業界て、成功するのなら、そしてスポット浴びれるのなら何でもする!って強く思い続けるあまり、精神構造がヘンになっちゃった人がかなり多いんじゃないかな。
価値観や生活感覚が完全におかしくなっちゃって、「普通」が理解できない戻れないって人たちの話が満載です。