『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

益田ミリさんのエッセイが好き


朝日新聞朝刊の益田ミリさんのエッセイ「オトナになった女子たちへ」、隔週の金曜日とても楽しく読んでいます。
おだやかな日常の風景をちょっとお笑い要素含ませて書いておられるのですが、時々ハッと驚くステキなフレーズを見かけるのです。
本日のエッセイは、「私を作っているたくさんの私たちのこと」のあれこれなのですが、心にひびくステキな一文がありました。

『私は、今の私だけではできていないのである』

過去に連なる、その時その時いろんな選択をしてきた大勢の「わたし」で今のわたしが構成されているというのです。
良いフレーズだなあ。。。
オギャーと生まれた時からただ今この瞬間の直前まで、ありとあらゆる選択や決断をしてきた結果が今の自分。。。それがこんな短い一文に凝縮されて、詩人のような素晴らしいセンスある一文だと感じました。

プロの作家さんに対して何エラそうに言ってんのって笑われそうですが、過去世界の自分も全部ひっくるめて「わたしが愛しい」と感じた瞬間なのでした。