『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常』


『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常
     吉野奏美著 三栄書房¥1200』

神々としゃべる女・吉野奏美が出会う、霊と神様たちの交流を描くノンフィクション(出版社サイトより)。

読みました。30分もかからなかった。
ネットでぐぐると著者の名前の次にリーディング(霊視)ってキーワードが出てくる。
どうやら神さまの声が届かない人たちに、神さまにかわってメッセージを届けることを生業としている人のようです。
各地のパワースポットに旅しては、ご神体(?)の願いを叶えるために奔走したり、毎晩観音さまが現れて同じメッセージを聞かされたり、ペットだった動物霊と飼い主との橋渡ししたり。

特徴は、願い事を引き受けない限り、霊体に居座られるってこと。うはw
100体くらいの成仏できてない霊が列をなし、困った著者の前に4体の天の使いが現れて、全員まとめて天へ浮き上がっていったこともあったそうな。しかもこの天使たち、未成仏霊を一ヶ所にまとめる整理係を著者にさせるというのが笑える。
不思議だ、タイトルどおりけっこう不思議だ~。

パワースポットに旅するのに、チケット予約その他があまりにもスムーズに運んだため、どうやらスポットの神さまが私に願い事があってお膳立てしてくれたようだと判断したり、パワースポット登山して異変を感じ、山の神さまに失礼の無いようにあわてて挨拶したら、山がやさしい雰囲気にかわったと感じたり。

「スムーズにコトが運んだから、現地の神さまが何か頼みごとあるんだろうなー」←ここらへんの思考の飛躍ぶりが、私のような凡人にはついていけなかったですねー。
あと、どこに行くにも同じ霊感体質のペット犬がついていく。登山にも旅行にも。大丈夫なのか公共機関や宿泊施設その他。

江○啓之の霊視や大川○法が好きな人はこの本も好きかも。この著者、江○とは同じカテゴリの人かも知れんwあと、集中モードにスイッチオンしてお稲荷さんやら龍やら神さまと語るところなどは、大川○法が霊言でマホメットやら孔子やら松下幸之助の霊を数十秒で降ろすところと何ら変わらないようなw

まあ、著者の脳が見せている幻覚だとしても、実際に著者の感覚がそうなって、その感覚に従って行動すると物事が上手く行くのなら、それが真実になるのかもしれませんね。

ためになったことといえば、パワースポットや神社に行く時の心構えや、いつも謙虚であれ、ということくらいです。
定価1200円は自分としては高かったです。