『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

『怪談実話FKB 饗宴2』


『怪談実話FKB饗宴2 平山夢明他著
       竹書房文庫 ¥648』

饗宴シリーズ第二弾。別業界からも執筆陣が参加多数とのこと。
登山家が書いた山岳怪談や、女医の書いた病院怪談、映画監督の書いた撮影現場怪談など、その業界のプロが書く不思議な出来事は臨場感があっていいです。

「うどん」
怪談実話というよりは怪談落語。名落語家にこういう噺(はなし)をしてもらいたい。
「或る撮影の出来事」
途中までは幽霊譚の予感、それがラストでいやーなどんでん返し。こういうパターン、すごく好みです。

前回同様、朱野帰子氏の話もよかった。このシリーズで朱野氏の名前を初めて知りましたが、執筆陣多数の本は好みの作家が発掘できるところがいいですね。

「名付け」の第一行目、

  『小児科病棟で不思議な亡くなり方をする子供には同じ名前が多いんだって』

ちょ、めっさ気になる。
不気味すぎてこの一文が脳から離れない!