『恐怖箱 心霊外科 加藤一編著
竹書房文庫 ¥650』
ポチッた時にオビの画像なかったんですが、自宅に到着した本のオビのキャッチコピーと紹介文を見て、なんかちょっと不安に。病院で起きた怪異譚を期待しての購入だけど、悪霊怨霊ばかり出てきてそれを知人のそのまた知人の霊能者が「瘴気やばいやばい」とか言いながら解決する話が多かったら萎えるなあ、と思いつつ読みました。
「安置拒否」「巣くう」などは、霊が悪意を持って積極的に人間に関わってくる気まんまんな話。極端な悪霊系はこの2話くらい。
奇妙な現象が続きそれが謎のまま終わってしまう話が多数。「退院前の出来事」「カーテン」「ロシアンごみ箱」「流行怪」などなど。「ロシアンごみ箱」は座敷わらし的な印象もあり。
「東京進出」「かれらのこと」「なれはて」は病院怪談ではないような?救いようのない話でゲンナリしたけど、現実味のありそうな嫌な話でもありました。
「冷蔵庫」は清涼感のある良い話。車いすの少年は生霊だったらいいな。早く退院してもりもり食べて元気になってね。