『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

実話怪談

『FKB怪談五色』

『FKB怪談五色 竹書房文庫 ¥638』 著者は黒木あるじ、伊計翼、黒史郎、つくね乱蔵、朱雀門出の5名。5人共著の怪談五色シリーズ第一弾。怖くてゾッとする話より、ベタな話や不快な話が多かった気がする。黒史郎第1話『クローゼット』第2話『黄色ばばあ』よく…

『兵庫の怖い話』

『兵庫の怖い話━ジェームス山に潜む老紳士━ 宇津呂鹿太郎著 TOブックス ¥1200』去年か一昨年に関西の情報番組で、ますだおかだの増田が尼崎の商店街をロケしてたんですけど、商店街の小さな店?の狭そうな空間の中テーブルにローソク一本立てて宇津呂鹿太郎…

『伊藤潤二の猫日記よん&むー』

『伊藤潤二の猫日記よん&むー 伊藤潤二著 講談社 ¥648』伊藤潤二のあの絵柄でペット?あのシュールな絵柄でギャグ?(あの絵柄←大事なことなので2回言う)興味しんしんで購入しました。そして大正解の大満足でした。絵柄はいつもとほぼ変わらないのに、そして…

流水りんこ『流水さんの百物語』

『流水さんの百物語 流水りんこ著 ぶんか社 ¥790』唐沢なをき『チョロ恐』と同系列。ショートショートです。怪談なのに正直楽しい。超恐い話もなければ哀しい話もない、説明のないままブツ切れな話が延々と続いてるわけですが、それでもなぜか楽しく読めて…

唐沢なおき『チョロ恐』

『チョロ恐 唐沢なをき著 徳間書店 ¥590』1.5頭身キャラの著者が贈る不思議でオチない話。目次を見ると一応9つのエピソードに分かれていますが、ひとつのエピソードの中に話が多々盛り込まれ、しかもそれらがきれいにつながって読む側に伝わり、さすが手練…

『猫で語る怪異 1』

『猫で語る怪異1 TONO著 朝日新聞出版 ¥820』伊藤潤二先生大絶賛のオビに完全につられて購入しました。しかも挿絵まで大サービス。いやあ伊藤先生の吸引力ってすごいや。実話怪談描くにあたり、苦手な人でも大丈夫なように人間を猫に置き換えて描いてみたけ…

伊藤三巳華『怪眼』

『怪眼 伊藤三巳華著 朝日新聞出版 ¥600』スピ散歩や視えるんですの3頭身キャラとは違う、いたって真面目な絵に加え哀しい話多めなので、『スピ散歩』的なスピリチュアル要素は薄いです。個人的には、『視えるんです』に多用されている「私のへっぽこ霊感で…

『白異本』

『白異本 外薗昌也著 廣済堂文庫 ¥676』赤異本→黒異本→白異本とどんどんグロさがひどくなっていってる気がする。心霊話というより「やっぱ生身の人間が一番怖いよねー」な方向にシフトしてますよ全体的に。犯罪ネタに対する不安を喚起させるような話ばかり…

『怪の標本』

『怪の標本 福澤徹三著 ハルキ・ホラー文庫 ¥560』怪の標本/雨音/受刑者/四十九日/訪問者を収録。表題「怪の標本」がまるで「忌談2」の前書きのような始まり方で、だらだらと名調福澤節が続きます。自虐節とも言っても可wwそこからフェードインするように…

『怪の職安 実録怪談』

『怪の職安 実録怪談 黒木あるじ著 ハルキ・ホラー文庫 ¥590』ハローワークの待合コーナーに、生前のいろんな職業の制服着た霊が座ってる、みたいなイメージをタイトルから受けてちょっと笑っちゃうんですが、その待合コーナーに紛れ込んだ生身の人間が霊た…

『うわさの神仏』

『うわさの神仏 加門七海著 集英社文庫¥514』3冊発刊されています。其の一、其の二などは第9刷、第5刷と記されているので、こういったスピリチュアル系(と判断)の本としてはけっこう売り上げてる方じゃないでしょうか。日本闇世界めぐり編は古代の神さ…

『怪談の学校』

『怪談の学校 怪談之怪著 メディアファクトリー』怪談之怪。メンバーは京極夏彦・中山市朗・木原浩勝・東雅夫の4名。タイトル「怪談の学校」でぐぐるとアマゾン以外はぜーんぶ「学校の怪談」ばかり。圧倒的多数の「学校の怪談」に強制変換させられ検索してる…

『営繕かるかや怪異譚』

『営繕かるかや怪異譚 小野不由美著 角川書店 ¥1500』”この家には障(さわ)りがある”↑なんという魅力的なオビの一文。邪魔、悪い影響、具合の悪いこと。。。それを「障り」と言いますが、微妙なニュアンスですよね。表立って言えない、でも裏でイヤーな影響…

『おまえら行くな 畜生道編』

『おまえら行くな 畜生道編 北野誠著 竹書房文庫 ¥640』事故物件に居住するタニシ君という芸人さんが遭遇する、怪奇現象のあれこれをメインに追った本。物件を住み変わることで憑くものが増えて怪異続出?という事故物件芸人さんです。怪異の出来高でギャラ…

『FKB怪幽録 奇の穴』

『FKB怪幽録 奇の穴 小田イ輔著 竹書房文庫 ¥640』実話怪談本書くのにこういうアプローチもあるんですね。本当にヘンテコな話ばかりでした。あとがきに、「…正直、怪談にカテゴライズすべきなのかさえはっきりしない話もある。錯覚や思い過ごし。そんな言葉…

『FKB 饗宴6』

『FKB 饗宴6 平山夢明 他著 竹書房文庫 ¥648』今回で六作目となる本シリーズですが、レギュラー陣に加え、作家に限らず〈此の人はきっと変わった経験をしているに違いない〉って人に相手の都合もおかまなし(←原文ママ)に声を掛けた結果、高名な精神科医の…

『そっと、抱きよせて』

『そっと、抱きよせて 幽編集部編&東雅夫監修 角川文庫 ¥520』このタイトルにこの表紙。怪談本にしてはかなりの変化球攻め。第一弾『ずっと、そばにいる』はまさかの再録ばかりだったけど、こちらは書下ろしと書いてある。ほんまやろな!(ホントでした)…

『FKB ふたり怪談 肆(し)』

『ふたり怪談 肆 平山夢明・福澤徹三 竹書房文庫 ¥638』怪談実話の二大巨頭がタッグを組んだ(裏表紙の紹介文より)と紹介してあっても、必ずしも実話怪談の本ではありません。実話を期待して読むとちょっとショボーンな気分になります。特に平山夢明のパー…

『怪談実話系 / 愛』

『怪談実話系 / 愛 書き下ろし怪談文芸競作集 MF文庫 ¥650』゛愛あるところに怪談あり ゛うーん、やっぱりそぐわないかな、と思う。前書きにサブタイトルを愛と名付けた理由が書かれてたけど、むしろ『執』の字の方がふさわしいと思う。でもインパクトは愛…

『おまえら行くな。犬神祟り編』

『おまえら行くな。犬神祟り編 北野誠著 竹書房文庫 ¥638』体を張った心霊スポット潜入第何弾だっけ、覚えきれんくらいその都度買ってる。もう呆れるくらい何度も言うけど、ホント誤字多いな竹書房!『怪談の踊り場に来た。』『楽屋は三階に楽屋がある。』…

『怪談実話FKB饗宴5』

『怪談実話FKB饗宴5 平山夢明著 竹書房文庫 ¥648』表紙は「見ると死ぬ(でも見ようが見まいが生き物は普通に必ず死ぬw)」絵。椅子に置かれてる首。。。椿鬼奴さんこんなところで何してはるんですかwと声かけたくなるくらい激似の生首。このシリーズももう5弾…

『BBゴローの恐の出来事』

『BBゴローの恐の出来事 BBゴロー著 竹書房 ¥638』ニュース番組「今日の出来事」と引っかけてるんだろうな。闇鍋怪談猟奇の桜といい、芸人はもじりタイトル好きなんですねー。どうせなら同じくらい中の校正も気にしてほしい。何でこんなに竹書房って誤字多…

『黒異本』

『黒異本 外園昌也著 廣済堂文庫 ¥619』出版社が『赤異本』と別ですが、表紙の不気味さは相変わらず。もし、ほどよく人が混んでる電車の中に人じゃないモノがいたとして、そのテのモノが視える人はこんなカンジに視えるのかもしれない…と思わせる表紙絵。上…

『異能怪談 赤異本』

『異能怪談 赤異本 外薗昌也著 竹書房文庫 ¥638』著者の本職は漫画家だそうですが、何という怖い表紙。でもご本人の絵じゃないです。読んでる途中の本は平置きしてるけど、この装丁怖いからいつも表を見せないように置いてた。読み終わったんでやっと縦置き…

『闇鍋怪談 猟奇の桜』

『闇鍋怪談 猟奇の桜 居島一平著 竹書房文庫 ¥638』はずれ?アタリ?前書き読んでイヤな予感が頭をかすめる。何というクッソ丁寧にへりくだった前書き。この芸人さんてこんなねちっこい芸風?何か知らんけど。読者に対して無駄にへりくだり過ぎてイヤミった…

『現代百物語 殺意』

『現代百物語 殺意 岩井志麻子著 角川ホラー文庫 ¥514』本の裏表紙の内容紹介ではなく、出版社サイトの内容紹介を引用しますと、 ”奇妙な古着。 事件現場の臭い。 死んだはずの×子からかかってきた電話。 絶対に使ってはいけない部屋。 ただそこにいる「誰…

『怪談実話 FKB口寄怪談』

『怪談実話 FKB口寄怪談 平山夢明編 竹書房文庫 ¥648』怪談マニア芸人たちの語る怪談本。執筆者はBBゴロー・チャンス大城・ウメ・結城リナ・国沢一誠、以下表紙に書いてあるとおり。怪談実話系ファンタジー?それぞれの芸人の持ちネタだろうけど、しゃべり…

『盛り塩のある家』

『盛り塩のある家 福澤徹三著 メディアファクトリー ¥1300』全51話。ネット上では他の本とカブってる!とか再録ありとか明記してよ!とかいろいろ文句言われてるようですが本当その通りだと思う。けれど氏の怪談短編実話って正直どれがカブってるのかわかり…

『怪談実話系7』

『怪談実話系7 幽編集部編 メディアファクトリー ¥552』シリーズ7冊目って、よほど人気シリーズなんでしょうが、2も含めて結局このシリーズ、好みのタイプじゃなかった。「必ず参上」「贖罪時計」など扱ってるネタ自体があまり好きじゃないし。嫌いなタイプ…

『怪談実話系2』

『怪談実話系2 幽編集部編 メディアファクトリー ¥590』少し前に高温高多湿な日が3日間続いて、「ああこの夏の不快指数ワーストワンツースリーだわー」とヘトヘトでしたが、今日のこの暑さは異常すぎ。家帰ったら部屋の温度が37℃。ウルトラマンの胸の赤いピ…