『鈴なり星』の雑記

こちらは『鈴なり星』の平安時代物語や創作小説以外のブログです

実話怪談

『文藝百物語』

『文藝百物語 東雅夫編 角川ホラー文庫¥629』井上雅彦・加門七海・菊池秀行・篠田節子・霧島ケイ・竹内義和・田中文雄・森真沙子ら稀代のホラー作家による驚愕の怪談実話集。と裏表紙に書いてありましたが、知ってる作家といえば「私はちょっとそのへんの視…

怪談実話FKB饗宴4』

『怪談実話FKB饗宴4 平山夢明著 竹書房文庫 ¥648』怪談話というより、奇妙で何か腑に落ちない話が多かったです。心霊現象に遭遇してエラいめに遭いました、実はその現場にはこんな由来が…のような話はほとんどなく、原因のわからないオチのない話がけっこ…

『怪談実話 FKB饗宴3』

『怪談実話 FKB 饗宴3 平山夢明監修 竹書房文庫 ¥648』饗宴シリーズ第三弾。今回も小説界、演劇界、マンガ界とさまざまなジャンルから執筆陣が登場。特定業界ネタはとても好きなので、もっと開拓して欲しいところです。印象に残った話をいくつか。「怪(雑…

『男たちの怪談百物語』

『男たちの怪談百物語 メディアファクトリー¥1300』オビの煽ってるコピーがなかなかカッコよく、前書きがわりの会主口上も、「押忍(オッス)!一夜かぎりの怪談バトルフィールドへようこそ皆の衆」と熱い勢いを感じさせるオープニング。仁義なき猛者たちの…

『女たちの怪談百物語』

『女たちの怪談百物語 メディアファクトリー¥1300』プロの女性作家ばかり10名を集めて行われた百物語の会を収録したもの。表紙かわいい。百物語の怪談会がこういう雰囲気だったらちょっと混ざってみたい。語られた99話を文字で読んだ気分と、その場に居合わ…

『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常2、3』

『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常 吉野奏美著 三栄書房¥1200』「2」はキズナ編、「3」はダメスポ脱却開運編。キズナ編は、あの世でも家族を大事に思い続ける霊の話。ダメスポ脱却開運編は開運を妨げるダメな家や悪い土地の話。本中のエッセイは普…

『霊道紀行』

『霊道紀行 辛酸なめ子著 角川文庫¥590』オビのキャッチ ”あなたの隣の心霊現場。”が秀逸wほのぼの系な装丁どおりの内容。怪談とスピリチュアル世界の話がゆるゆるに混ざってて…いや、ほぼスピリチュアル本です。それも完全脱力系スピ本。自分で体験しに行…

『超常現象の科学 なぜ人は幽霊が見えるのか』

『超常現象の科学 リチャード・ワイズマン著 文藝春秋¥1550』初夢を今朝見たんですが、トイレの夢でした。雨上がりの牛舎かと思うくらいの場所で、大きな水たまりがあちこちにあって、牛の代わりに底の浅い浴槽と思えるくらいの大きな便器がいくつもあって…

『おまえら行くな 異界探訪編』

『おまえら行くな 異界探訪編 北野誠著 竹書房¥1300』出れば必ず買ってしまうこのシリーズももう5冊目。怪異を求めての突撃取材モノは多々あれど、『アッチの世界から僕を呼ばはるんだからしゃあないんや』と言い切ってるのは北野誠くらい?心霊スポットの…

『鬼談百景』

『鬼談百景 小野不由美著 メディアファクトリー¥1600』本屋に『残穢』とワンセットで並んでいて購入。ネットでは『鬼談百景』を先に読む事をオススメする声多数でしたが、うっかり『残穢』を先に読んでしまい、結局どちらを先に読もうが別にどうでもいいこ…

『残 穢』

『残穢 小野不由美著 新潮社¥693』主人公は著者自身。ある読者からの、「自分の家に気味の悪い現象が起きる」という投稿が端緒となり、そのマンションで起きるさまざまな怪異現象を調べるうち、「その土地」を巡る、ある因縁が浮き上がってくる、というスト…

『怪談実話コンテスト傑作選3 跫音』

『怪談実話コンテスト傑作選3跫音(あしおと) メディアファクトリー¥495』編者が加門七海・東雅夫・平山夢明・福澤徹三の順で表記されているのがいつも気になる。まえがきも東氏、巻末の選考会の司会進行役(?)も東氏なのだから、東雅夫の名前が最初で…

『岩井志麻子 現代百物語シリーズ&あの女』

『現代百物語 岩井志麻子著 角川ホラー文庫¥514』『あの女 岩井志麻子著メディアファクトリー¥524』最初にこれ↓を読んで、 すごく面白かったんで、これはシリーズ最初から読まねば!と思い、これ↓を読み、 頻繁に登場する「あの女」のそもそもが書かれてい…

『新耳袋殴り込み リターンズ』

『新耳袋殴り込みリターンズ ギンティ小林著 洋泉社¥1200』前作『新耳袋危ないパワースポット』の世間の評価にちょっと懲りたのかと思ってしまうほど、心霊探検成分が高かったです。ド突き漫才的成分も抑え気味、内輪ではしゃぎ過ぎることなく、でも挑発行…

『怪談実話コンテスト傑作選 黒四』

『怪談実話コンテスト傑作選 黒四 メディアファクトリー¥495』実話、に惹かれて買った本ですが、表題の「黒四(くろよん)」「あなたのうしろにへびがいる」としばらく読み進んでいくと、?あら?なんか読みにくい箇所がちらほら。状況設定とか頭の中ですご…

『怪談実話FKB 饗宴2』

『怪談実話FKB饗宴2 平山夢明他著 竹書房文庫 ¥648』饗宴シリーズ第二弾。別業界からも執筆陣が参加多数とのこと。登山家が書いた山岳怪談や、女医の書いた病院怪談、映画監督の書いた撮影現場怪談など、その業界のプロが書く不思議な出来事は臨場感があっ…

『怪談実話FKB話 饗宴』

『怪談実話FKB話饗宴 平山夢明 他著 竹書房文庫¥648』怪談作家16人による怪談実話アンソロジー。前書きで監修の平山夢明氏が、 『饗宴、もっと乙な言い方になりますと、ごった煮、ということになりましょうか』と書いてあるとおり、いろんな作家さんのいろ…

遠藤周作『蜘 蛛』

『蜘蛛 遠藤周作著 出版芸術社¥1500』前述の『怖い話(福澤徹三著)』の中で、作者が中学生の頃読んだ『怪奇小説集(遠藤周作著)』がとてつもなく怖かった、と紹介されていたので図書館で借りて読んでみました。『蜘蛛』には、遠藤周作怪奇小説集に収録さ…

『怖い話』

『怖い話 福澤徹三著 幻冬舎¥1300』3回見たら死ぬ、といういわくつきの絵があるが、本書のカバーイラストがまさしくそれである。けれども、私が調べたかぎりでは噂に根拠はなく、ネット上の都市伝説とおぼしい。そもそも、この絵を見ようと見まいと、人間は…

『いわくつき日本怪奇物件』

『いわくつき日本怪奇物件 福澤徹三著 ハルキホラー文庫¥600』”本当に怪奇現象のあった”いわくつき不動産物件が多々紹介されている本。実話怪談好きなもので、大喜びで食いつきました。淡々とした語り口調、大げささも主観的な文章もない、とても好みな文体…

『新耳袋 危ないパワースポット』

『新耳袋 危ないパワースポット ギンティ小林著 洋泉社¥1200』心霊スポット突撃取材系の中でも、超イロモノ企画満載でグダグダな本でした。このシリーズ全部読んでますが、こんなに身内ネタでひたすらページつぶしているのってどーなんよ、とちょっと怒りが…

『怪のはなし』

『怪のはなし 加門七海著 集英社文庫¥572』怪談ロケを収録したテープを後日編集しようとしたら機材が再生できないとか、肝心の箇所だけ紛失したとか、あるいは怪談本読んでる時に額縁が落ちただの屋鳴りがずっとしてただの、箔づけ的な話はよく見かけますよ…

『怪談徒然草』

『怪談徒然草 加門七海著 角川ホラー文庫¥552』とても怖くておもしろい怪談実話本でした。目次も「後味の悪い話」「嫌な感じの幽霊」「ある工場の話」「首にまつわる話」「障子の黒い点」などなど見るからに怖そうな字ヅラばかり。実際、内容もとても一人で…

『新耳袋 激動の日本史編』

『新耳袋 激動の日本史編 ギンティ小林著 洋泉社¥1200』誰がどう見ても村上春樹著『1Q84』をパクッたとしか思えない装丁。でも絶対買い間違えることのない装丁。「Q」じゃなくて「G」、オバQを連想させる目と毛が3本。Gって何だろ。著者ギンティの…

『幽霊物件案内/幽霊物件案内2』

『幽霊物件案内』『幽霊物件案内2』 小池壮彦著 同朋舎心霊スポットに著者が出向いてのルポ本かと思いきや、カテゴリを分けての普通の怪談実話。カテゴリは、幽霊物件案内 :ホテル・住居・学校・会社・病院・飲み屋・喫茶店幽霊物件案内2:(ホテル~飲み…

『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常』

『霊感体質かなみのけっこう不思議な日常 吉野奏美著 三栄書房¥1200』神々としゃべる女・吉野奏美が出会う、霊と神様たちの交流を描くノンフィクション(出版社サイトより)。読みました。30分もかからなかった。ネットでぐぐると著者の名前の次にリーディ…

『再生ボタン』

『再生ボタン 福澤徹三著 幻冬社文庫¥533』短編10話。「怖がらせたる!」気まんまんな心霊話ではなく、奇妙で曖昧でじわじわと不気味で、首を傾げたくなるような後味の話が多いです。社会で色んな不条理な場面を見聞きしてきた経験をうかがわせる筆力で、好…

『怪談和尚の京都怪奇譚』

『怪談和尚の京都怪奇譚 三木大雲著 文春文庫¥562』下からのライトアップに照らされ、和尚さんがうらめしやーのポーズ。そんな表紙。くだらない表紙ですが、中身はさすが和尚さんが自分自身で見聞きした話ばかりなので面白かったです。仏教言葉の色即是空・…

『おまえら行くな 冥府巡り編』

『北野誠の実話怪談 おまえら行くな 冥府巡り編 北野誠著 竹書房¥1200』「おまえら行くな」シリーズ何作目だろう。単行本は全部買ってますが、DVDも多数出てるし、文庫本になった時に同じ内容なのにシリーズ名変わってるし、ラジオでもイベントでも「おまえ…

『心に残った幽霊供養』

『心に残った幽霊供養 高田寅彦著 学研¥1600』お寺のお坊さんが体験した実録怪談本です。もちろん昔話じゃなくて現代の。表紙が親子のほのぼのした絵ですが、中身の方は、表紙のイメージを思いっきり裏切るおっかない話ばっかりでした。怪談系の中では、と…